約2年間のマッチングアプリ経験で出会ってきた外国人のエピソードシリーズ第12弾。
今回のお相手は、フランス人男性。
日本在住歴は10年以上で、日本語はとても流暢でした。
マッチしてからしばらくメッセージのやり取りをしていましたが、ユーモラスなタイプではないものの、落ち着いた優しい人柄が感じられて、悪い印象はありませんでした。
そして何より、プロフィール写真がかなりタイプ。
私の中では、完全に「フランス版ベネディクト・カンバーバッチ」でした。
初デートの日、私は実物に会えることをかなり楽しみにしていました。
「あと数分で着くよ」のメッセージにワクワク
待ち合わせ場所に到着した私は、
「着いたよ。白いワンピースを着てるよ。」
とメッセージを送りました。
すると彼から、
「僕もあと数分で着くよ。白いTシャツを着てるよ。」
と返信。
「もうすぐ会える!」
と、ワクワクも最高潮です。
プロフィール写真を見る限り、知的でちょっとミステリアスな雰囲気のイケメン。
どんな人なんだろうと期待しながら待っていました。
「……え?誰?」
しばらくすると、少し小柄な外国人男性がこちらに近づいてきました。
でも、
どう見てもベネディクト・カンバーバッチではない。
「え?別人?」
一瞬、本気でそう思いました。
すると、その男性が私に向かって、
「お待たせ。」
と話しかけてきました。
「え?え?誰?」
頭の中が一瞬フリーズ。
そして数秒後、
「あ……この人が、あの写真の人なのか。」
と現実に戻されました。
プロフィール写真と実物の差が、あまりにも大きかったんです。
おそらく、何百枚も撮った中の「奇跡の一枚」をプロフィール写真にして、さらにいい感じに加工したのかな……という印象でした。
もちろん、プロフィール写真と実物が完全に同じ人なんていません。
多少の違いは当たり前です。
私だって、写真写りがいい日もあれば悪い日もあります。
でも、このときは正直、
「思ってたんと違う……。」
というのが本音でした。
写真だけじゃなく、会話も「思ってたんと違う」
とはいえ、見た目だけで人を判断するのはよくありません。
せっかく会ったのだから、まずは楽しく話してみようと思いました。
彼と一緒にカフェへ。
セルフサービスのお店だったので、席に着く前にコーヒーとクッキーを注文しました。
すると彼が支払ってくれました。
「お、そこはジェントルマンなんだ。」
と思いながら席へ。
そして、いよいよ会話が始まりました。
……が。
つまらない。
非常につまらない。
メッセージでは落ち着いていて優しい人だと思っていたのですが、実際に話してみると、どうにも会話が噛み合いません。
私が話したことに対して、共感してくれるというより、批判的な反応をされることもありました。
さらに、
「フランスでは○○だから。」
「フランス人は○○なんだ。」
といったフランスについての話が何度も出てきます。
最初は「へえ、そうなんだ」と興味深く聞いていたのですが、だんだんと、
「フランスの話、そんなにする?」
という気持ちに。
愛国心が強いというか、何かにつけて「フランスでは」という話になるので、正直、会話があまり楽しくありませんでした。
「次はいつ会えるかな?」に困る
そんなこんなで、なんとか初デートを終えました。
私はもちろん、もう一度会いたいとは思っていません。
でも、相手にそれを伝えるタイミングって難しいですよね。
その日はそのまま別れました。
そして帰宅すると、彼からメッセージが。
「今日は楽しかったね。次はいつ会えるかな?」
……。
どう返そう。
とりあえず、すぐには返信せず放置していました。
すると数時間後、さらにメッセージが届きました。
「がっかりさせちゃったみたいだね。ダメなところがあったら教えてね。」
ここで少し意外でした。
自分でも「何かうまくいかなかった」と感じていたんですね。
「いい人だけど、付き合うのは違う」
さすがにこのまま曖昧にするのもよくないと思い、私は正直に伝えることにしました。
「○○さんはいい人だけど、付き合うのは違うと思ったのでごめんなさい。」
すると、そこでやり取りは終わりました。
嫌味を言われることもなく、しつこく迫られることもありませんでした。
正直、デート自体はかなりがっかりしました。
でも最後の対応については、ちゃんと受け止めてくれたので、そこは悪くなかったと思います。
マッチングアプリでは「写真と実物」は別物
この経験から改めて思ったのは、
プロフィール写真だけで相手を好きにならないこと。
マッチングアプリでは、写真がかなり盛られていることがあります。
そして、たとえ写真が実物とほぼ同じだったとしても、実際に会ってみないと分からないことはたくさんあります。
写真ではタイプだったのに、話してみたら全然合わない。
逆に、写真ではそれほど気にならなかったのに、会ってみたらすごく素敵だった。
そんなこともあります。
だから私は、マッチングアプリでの「いいな」は、あくまで会う前の仮評価くらいに考えるようになりました。
結局、顔よりも、実際に会ったときに一緒にいて楽しいか。
会話のテンポが合うか。
自分らしくいられるか。
そういうことのほうが、恋愛ではずっと大事なんですよね。

